泡盛部_33:泡盛部は永遠かも?

11 07, 2009
11月1日は本格焼酎の日です。泡盛は焼酎の源流となっているお酒なので、この日は「泡盛の日」でもある訳です。で、1年前の10月中旬に始まったこの部会の1周年を記念しパーティが開かれました。延べ会員700人というから、沢山の方が泡盛を経験したんですね。

091105_沖の光_01その数日後、いつもの部会は先週に引き続き宮古島。今回の「沖之光酒造所」は1948年に創業。小さな規模のため生産量に限りがあるからこそ「丁寧な酒造り」をモットーに、一般酒(新酒)でも最低一年は寝かせてまろやかにしてから瓶詰めします。

コバルトブルーの海に光がぱっと白く輝き“沖の光"の文字。軽やかな色合いが印象的なラベルです。“光"の文字の最後の「吟醸」のマークは、吟味した原料を用い丁寧に醸造したという意味か。

【ストレート】 最初の印象は、香りと味共にスッキリとキレがありややビター。後味はゆっくりと甘みが広がり、雑味がなくスッキリ。

【水割り】 香りが甘くなり苦みの後に甘く変化。

【ロック】 甘みから苦みに変化し味全体に太くなったような。

【お湯割り】 アルコールがきつくなり、香り、味共にボリュームアップ。

お気に入りはオンザロック。これ、美味いんじゃないでしょうか? 部会の中でも話題に出たのですが、本島の泡盛よりも香り、味共に洗練されています。これも宮古島島内や近隣を相手に小ロットを丁寧に泡盛造りをしているからなのかも。大きなマーケットを相手にすることで工場も商売も大きくなります。しかしそれによって失うものも大きいものです。

部会でいつも感心することがあります。それはN部員の香りに対する表現力と感覚力の素晴らしさです。この日も敏感に反応。人に自分の感じ方を伝えるということを、勉強させてもらっています。

091105_沖の光_02升本屋オリジナルかりんとうとの相性も、甘味、辛味、塩味、苦味などともバランスが良い。今までも洗練されたバランスの良い泡盛は好評価になっていたのではないかと思います。一緒に食べたくなったのは、ちょっとジャンクに目玉焼きのせソース焼きそば。半熟の黄身を麺に絡め、オンザロックでグビッと。絡めてグビッと繰り返したいです。

部員のお土産をつまみながら、この日は部会全体がスローペース。そこに鶏肉入り和風出汁の升本屋店主オリジナル鍋が登場。そこにピーラー剥きしたゴボウをたっぷり入れると、その土の香りと味わいに鶏の滋味が染みこみます。あっという間に無くなったゴボウの後には白菜が入り、出汁の旨味を染みこませ最後の最後まで楽しませてくれ、寒くなってきた夜にぴったり。いつもながら升本屋店主のセンスの良さには脱帽です。

合わせる音楽にイメージしたのはセルジオメンデスだったのですが、そのリクエストは適わず、決まったテーマは「永遠のポップス」。これもこの泡盛の味がもたらした結果です。今回はシングルレコードコレクションとなり、参加部員数も少ない(理由は後で)部会は静かに終了。

泡盛部1周年を記念し「泡盛部沖縄研修ツアー」が催行。そのためすでに部員数名が沖縄入りし、後を追うように数名が旅立ちました。私がこのブログをまとめている頃、酒造所訪問や夜の宴にとどっぷり泡盛三昧していることでしょう。月曜日には地元FM局に出演するというし、この部会も沖縄に話題をふりまいているようです。来週の部会は、その報告会で盛り上がること間違いありませんね。そして旅の無事を祈ります。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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会いたくなった、食べたくなった

11 05, 2009
091104.jpg本屋に立ち寄り、何気なく棚を見たら四谷駅近くにある鮨屋の親方の笑顔。「えっ、本出したの?」とちょっと驚く。

開店してもうすぐ16年。その昔、共同経営していた会社が店の近くにあり、その当初から時々利用させていただいた(以前のブログでも紹介)。そして、今も若さと活気に溢れ気迫ある鮨を出す。

開店当時から、厳選した素材を集め、それに合った調理を施してつまみから握りまで30種前後ほど出してくれる「おまかせスタイル」。数だけ聞くと凄そうだけど、その時期に美味しいネタを少しずつ沢山楽しんでもらいたいという気遣い。青山「海味」と共に、こういったスタイルの走りだった。しかし、そのスタイルや握りが小さいのを嫌がる客も相当いたはず。私としては、時季のネタをタイミング良く出していただけるし、親方や同行した人ともゆっくり話せるので気に入っている。

この本を読み、お酒をいただきながらつまみや握りを食べつつ親方と交わした会話や、互いにその考え方に共感したことを思い出した。帯には「鮨屋の楽しみ方」と書いてある。しかし内容は「人間関係、仕事、食、人生」の楽しみ方だと思う。さらに前回伺った時に彼が語った「夢」の理由が何となく理解できた気がした。

「鮨屋の人間力」 中澤圭二(四谷 すし匠)著 文藝春秋刊

彼の優しくもギョロッとした目に会い、そして握る寿司を食べたくなった。そして本を持参し、サインでも書いてもらおうか。


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色とりどりに染まる森

11 04, 2009
月末の金曜日、その喧噪が落ち着き始めた時間。
家人の従兄夫婦の車に同乗させてもらい彼らの別荘へ。車は新宿から中央高速道に入り約2時間30分後についたのは富士山麓、標高1500メートル。別荘の敷地に入りしな出迎えてくれた3頭の鹿は、しばらく私たちを見つめていた後、踵を返し森の中へ消えていきました。
そして翌早朝、外へ出ると………。

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東京が錦秋に染まるまではまだ時間があります。

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KING

11 03, 2009
091102_MJ.jpg 「彼は凄かった」なんて、簡単で安易な言葉で感想を言ってはいけない。この作品は、最後となるはずだったコンサートのディレクターが監督。彼は、MJが音楽制作に立ち向かうストイックな姿を地球に残してくれました。
 観た後、いつものバーでそのことを店主S君に話したら、「昔、ビートイットのデモテープを聴いたことがあり、そこでは楽器ほとんど全てのパートを完璧にMJが唱っていて、それはそのまま楽器に置き換えられレコーディングされていた」と。映画の中で、リハの終わったMJがベーシストに対し、こんな風に演奏して欲しいという思いを、丸で本当にベースを弾いているかのように歌い出すシーンがあります。さらには「オリジナル通りに完璧にやって欲しい。その上でさらに最高のエンターテイメントを目指す」と。
 様々な表現で、ある時は具体的に、ある時は抽象的に伝えて完璧を求める姿。それは音楽、全世界の人々、そして地球への愛に満ちています。

 明るくなった場内で私は、80年代半ば以降、彼の作品に気にも止めなかったことを悔やみました。

 THIS IS IT

泡盛部_32:それは友愛に通じるのか

10 30, 2009
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部会は、先週から沖縄本島を離れて宮古島へ。先週は参加できなかったので、久しぶりの泡盛。

この島には古くから「生命が自然界と人間社会を循環している」という思想に基づく、御嶽(うたき又は、おたき)信仰が根付いています。そんな自然との調和を目指しているのが、今回の池間酒造。試飲したのは「ニコニコ=みんなが楽しく飲んで欲しい」、「太郎=二代目社長の名」で、「ニコニコ太郎」という、ちょっとお茶目すぎるネーミングの一般酒。そのラベルは、“太郎"の文字を外したら抽象絵画のようで、なんとも泡盛らしくない。升本屋プロデュースの数量限定芋焼酎「無題」に通じる感じがあります(単に四角のイメージか)。

味の印象を一言で表現するなら「軽やかさ」。とはいっても、味が薄いのではありません。基本となるストレートは、優しくほのかに華やかさのある香りが鼻腔をくすぐり、舌にほんの少しの粘りと辛みを感じるものの、飲みやすい。そのためか、初参加、初泡盛の女性も好印象。ロックでは苦みと辛みが強くなり、水割りでは甘みが増して味に厚みが出ました。お湯割りは当然のように香りがアップ。味は苦みを感じ少しツーンとします。その印象を勝手に決めつけると、「ロック=男性的」「水割り=女性的」みたいな感じ。この味、気に入りました。多分、沖縄居酒屋でこの個性的なラベルを見つけたら、この味を直ぐに思い出しそうです。

かりんとうとも、その“ニコニコ精神"で相性ぴったり。私が食べたくなったのは、パルミジャーノをたっぷりかけた辛さ控えめのペペロンチーノか豚しゃぶ。シンプルに素材の力を引き出す料理が合う気がします。

091029_太郎_02この日、食のテーマはカボチャ。何が出るのかと楽しみにしていたら、まずはカボチャのスライスチップ。堅かったけど、噛めば噛むほどカボチャの甘みがストレートに感じられ、ホクホクした食感が苦手という男性部員も気に入ったようです。
そして升本屋店主のグッドアイデア炸裂し、蒸したカボチャが丸ごと一個、ドーンとテーブルに。その“フタ"を外したら、くり抜かれたその中にはクリームチーズがたっぷり。これを潰して潰してこねくり回し、フランスパンに各自トッピング。チーズの酸味とカボチャの甘みのとろとろ感は、パンのぼそっとした食感に相まって美味い、美味すぎる! ブルーチーズなら絶対にワインが飲みたくなりそう。当然、飲むスピードも増してあっという間に空瓶数本と大満足。さすが、食とお酒の伝道師、升本屋さん。(写真のカボチャの中身はこれも升本屋定番の鶏皮)

いつものように合わせる音楽をイメージするも中々出てこない。男性部員から「Feeling→葉加瀬→太郎」という連想ゲームも出る中、この泡盛の「軽やかさ」から浮かんだのは、ライ・クーダーがハワイで現地ミュージシャンと録音した名盤「チキン・スキン・ミュージック」(1974年発表)。残念ながらアルバムは升本屋に無く、かかったのはブルース。これが実にぴったり。カボチャは北南アメリカ原産だというから、近からず遠からずか。

明治初頭、ドイツの商船が島の沖合で座礁。島民は小舟を出し、生き残った数名の船員を救助しました。自分たちの主食はキビだったのにもかかわらず、船員達には米や鶏肉を与えて手厚い看護。その甲斐あって無事に帰国し、船長が遭難の話を新聞に掲載したところ大変な反響があったそうです。昭和初頭には、文部省が募集した「知らせたい美しい話」の一番にこの話が選ばれ、小学校の教科書に「博愛」という題で掲載されたました。

ニコニコ=博愛=友愛かな?


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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光 時空間 幻影

10 28, 2009
091028.jpg風の穏やかな秋の日の午後、青山の路地裏に迷い込んだ。大通りからこういった路地に入る時は、何かしら予感めいたものが。

入り口から見えた作品は、最初、杉本博司の写真作品かと思い中へ吸い寄せられた。

パリ在住の日本画家 釘町彰氏の個展
「Ligthscape Spectrum」


作品は日本画。48色の色パネルは、移りゆく様々な時間帯の光。「Ligthscape」は生まれてきた時に初めて見る光。「Spectrum」は幻想。よく見れば、しわしわにした和紙に丹念に塗り込められた岩絵の具の凹凸が見て取れる。

目を細めてはいないのにそうしているような錯覚を覚え、和紙と岩絵の具が醸し出す有機的な質感に、得もいえぬ安堵感を感じた。今一度、散歩の途中に訪れてみたい。

ギャラリー・ショアウッドで、11月13日まで
詳しくは、http://www.shorewood.co.jp

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台風だけどギャラリー巡り

10 27, 2009
集中してギャラリー巡りをしたくなる。これで天気が良ければ最高なんだけど、ここ数日は晩秋か初冬を思わせるような天気。ここで躊躇すると「何かが起きるチャンス」を逃してしまうと自分に言い聞かせて台風の中を外出。


坂本太郎「月守-moonkeeper-」 at ギャラリー山口(終了)
坂本太郎「森守-forestkeeper-」 at 小島びじゅつ室(雪谷大塚) 30・31日のみ


遠く離れた京橋と雪谷大塚の2ヶ所で呼応し合う作品の展示。高さ2メートル強の木彫作品が一台ずつ、共に真っ白でほぼ正方形の狭い空間に置かれている。ジッと見つめていると、その背景に「穏やかな深い森」を感じることが出来た。そして、一日おいて銀座から雪谷大塚へ移動したのだけれど、その二つが互いに発する古代から続く「時間」と「想念」のようなエネルギーの上をトレースしたような錯覚を覚えた。作家ご本人ともお会いでき、有意義なお話ができたことは収穫。


田中良昭陶展 at ぎゃらりい おくむら(渋谷) 30日まで

白い釉薬をまとい、重ねた板の段差が幾何学的な文様となって現れる赤土の温かみ。そして、ともすれば野暮ったくなりそうな重さのある質感を、高いレベルの技量で仕上げられた皿と陶箱。この作品を拝見し、私自身が最近流行の作風に感じる疑問の訳がわかったような気がした。作家の方をご紹介いただき、生意気にも気になった点をお話しさせていただいた。次の作品を早く拝見したい。


青木良太作陶展 at 桃居(西麻布) 31日まで

若手のホープともてはやされ、TBS「情熱大陸」にも取り上げられた釉薬の魔術師。確かに色使いはオリジナリティが高く、楽しませていただいた。ただ個人的には、その形状があまりにもエッジがきつすぎて緊張感がありすぎる印象。そんな中、かざした手が透けるほどに白い生地の器を手に取っていたら、それが足のないワイングラスに思えて購入。赤ワインを注ぐ夜が楽しみ。作家本人は、開催中に在廊するそうだから、若いファンが多数集まることでしょうね。


その他には、「村木雄児展 FUURO(目白)」、「横山直樹展 しぶや黒田陶苑(渋谷)」、「野田敬子展 うつわ楓(青山)」。

2ヶ所ほど見たらコーヒーブレイクして、感じたことを手帳にまとめる繰り返し(こうしないと第一印象を忘れる)。歩き回って疲れたけれど、作品と作家さんに知り合えたのが「何かが起きるチャンス」だったのだと思います。


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老舗って良いなあ

10 23, 2009
昨日、今日明日と開かれる、沖康史「陶展」の準備を手伝うために竹葉亭木挽町本店へ。
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入り口から石畳を抜けて奥へ向かうと、ここが銀座なのであるということを忘れさせてくれます。その2階の大広間を借り切っての今回の個展は竹葉亭さんとの30年のお付き合いの集大成。入り口で出迎える“灯り"に始まり、花器、茶器、大小の形も様々な皿、ウニのような水滴、花瓶などなど、実用性の中にも遊び心満載の作品ばかりです。お値段も比較的リーズナブルに設定されていました。


以前のブログで書いたように、料亭という空間を体験することも十分に楽しめます。そして、作業終了後に鰻丼をいただいたのですが、それは大変にふっくらと蒸し上げられていて、柔らかいタレに包まれた上品なお味。さらには使われている器も佇まいが凛としていました。

竹葉亭木挽町本店は、こちら

昨夜遅くに荒木町に戻り、和歌山の漁師直送の魚と厳選されたワインが共にリーズナブルに楽しめる「essence」へ。こちらのソムリエが数年前に働いていた、私も伺ったことのあるビストロではこの沖さんの器が使用され、和とフレンチの取り合わせがとてもユニークな演出となっていました。


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写心集がアップ

10 22, 2009
東京も気持ちが良い天気。 彼方の空も同じでしょうか。

写心集をアップしました。クリック

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この時期にいただく

10 21, 2009
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ちょっとここ数日の昼間は夏に戻っていますね。

昨年、この時期に升本屋さんから購入させていただいた「丹波の黒豆(枝豆」が今年も。

茹でると特有の香りが台所中に充満し、茹で立てはもちろんのこと、冷めても実がしっかりしています。その少し大きめの粒はほっこりと甘みがあり、噛むほどに豆の旨味が口いっぱいに広がります。

そこで、やっぱり爽やかに「角ハイボール」。(家に小雪さんは居ませんが……。)
うーん、美味しい!


○一枚の板から彫りだし、丁寧に一本一本手彫りされた筋目が美しいお盆は、
 いつもの“日々"で購入。
○漆の皿は、数年前に購入した作家物
○グラスはSUGAHARA GLASSの薄口のタンブラー

 
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Author:あんなかまこと
福島県会津若松生まれ。万博の年に東京へ転居。四谷界隈で仕事をし、荒木町で飲んで食べて20年。販売促進広告制作を主な業務に広告代理店を営む。

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